TOEICの勉強をしたいんだけど、何をどこからどうやって勉強すれば…?
そんな方のために、TOEICの勉強計画の立て方と進め方を解説します。
忙しい人向けに、なるべく効率良く勉強できるようなポイントを実体験を元に書いています。
目標スコア取得のために、少ない時間を上手に使って勉強を進めたい人はぜひ参考にしてください。
TOEICの勉強計画の立て方
早速TOEICの勉強計画の立て方を1つずつ解説していきます。
全部で7ステップです。
STEP1:現在地を知る
まずは今、自分がどのくらいのレベルなのかを把握しましょう。
現在地が分からないと、ゴールまでの距離感がつかめません。
TOEIC初受験または前回の受験から半年以上空いているのであれば、TOEICの模試を1回分解いてみるのがおすすめ。
時間を測って、制限時間内で解くようにしてくださいね
解いたら正誤のチェックだけサッとしましょう。
1問1問詳しく見ていくのは後回しで良いです。
2時間続けて時間が取れないかも…
通しでこの時間が取れない場合は、パートごとに数回に分けて解いても良いです。この時も時間は測るのをお忘れなく。
リーディングパート(Part5・6・7)の目安時間を書いておきます。
- Part5:10分(1問あたり20秒)
- Part6:10分(1文章あたり2分半)
- Part7:55分
・シングルパッセージ(文章が1つだけ):25分(1問あたり50秒)
・ダブル・トリプルパッセージ(文章が2・3個):30分(1問あたり72秒)
分割も有りだとは書きましたが、通しで解く時間が作れそうなら通しで解いてみてほしいです。
通しで解くと疲れて後半スピードや理解力が落ちてくるんですよね。
持久力の現状を知るのにも、通しで解く体験はしておいた方が良いと思います。
後から解き直したら簡単に正解がわかったのに、その場では疲れて読み切れず、なんてことがよくあります。
使うのは公式問題集がおすすめ。
公式問題集はTOEIC受験者には必須の1冊です。
TOEICの勉強をするのに使わない人はほぼいないであろう1冊なので、買っておいて損はないです。
公式問題集10が最新です。
直近の問題の傾向も反映されているので、迷わず最新刊で良いです
公式問題集では、正解数を元にスコア換算ができる表が巻頭についています。
出てくるスコアの幅は広めですが、こちらも確認しておきましょう。
STEP2:目標スコアを決める
現在地がわかったら、目標スコアを決めましょう。
最終的な目標と現在地に200点以上開きがある場合は、中間目標を決めた方が心が折れにくく勉強できると思います。
今が600点前後、目標が800点だったら、まずは700点超えを目指すという感じです
STEP3:TOEICの受験日を決める
直近の目標が決まったら、TOEICの受験日を決めてしまいましょう。
おすすめは2~3カ月後!
半年とか間が空いてしまうと、経験上途中でだれてしまいやすいです。
勉強に集中するためにも、近めの受験日を選びましょう。
STEP4:勉強時間を決める
1日にどれくらい勉強時間が取れそうか、洗い出してみます。
まとまった時間があまり取れなそうな場合は、通勤時間や仕事の休憩中など使えるすきま時間がないかも考えてみましょう。
どんな時間がすきま時間に使えるか、わたしの実体験を「【実例】すきま時間で英語を勉強する方法9選!忙しい社会人でもできるコツ付き」の記事でまとめているので、こちらも参考にどうぞ。
通勤時間は勉強にあてる、など固定しておきましょう
ちなみに、目標スコアと必要な勉強時間に関しては研究結果があります。
自分が使える時間とかかる期間の目安として知っておいても良いでしょう。
ただし!時間を気にしすぎると辛くなるから、あくまで目安でふ~んって感じでOK!
一部抜粋してみます。
- 450点→650点:450時間
- 450点→800点:975時間
- 650点→850点:500時間
詳しく知りたい人は「Oxford University Press」の8ページの表で確認できます。
STEP5:力を入れる場所を決める
ここが最重要ポイントです!
何の勉強に力を入れるかを決めておくと、効率的に時間を使えます。
全体的に勉強できる時間があるならそれが1番ではありますが、忙しいなら補強箇所を絞るのは必須です!
わたし自身、苦手な語彙と文法に集中してからスコアが伸びました
一般的に、点数が伸びやすいのはリーディングよりリスニングです。
TOEIC600点未満であれば、おすすめはPart2。
短文のリスニングなので、勉強すればスコアに繋がりやすいです。
リーディングならPart5が伸ばしやすいと思います。
STEP1で解いた模試や過去のアビメを元に決めましょう
わたしが900点を超えた時も補強ポイントは2つにしぼっていました。
その体験談を書いた記事、「TOEIC900点の壁を超えるためにやったことは1つ!勉強法や参考書を紹介」も良かったら参考にしてください。
STEP6:使用する教材を選ぶ
力を入れる場所に合わせて使う教材を選びましょう。
教材はなるべく数を絞ります。
力を入れる場所1か所につき1冊にして、しっかりやり込む方針です。
紙の本・電子書籍・アプリと媒体も様々。
自分の勉強スタイルに合わせて決めましょう。
例えば、
- 持ち運びやすさ重視
→特急シリーズ - スマホですきま時間に勉強したい
→「abceed」「スタディサプリ」などのアプリ
など、なるべく勉強に取り掛かるハードルが低くなるものが選べると続きやすいです。
おすすめの教材はこのあとの「【分野別】TOEICのおすすめ教材と勉強法」の章で紹介しています。
STEP7:1か月単位、1週間単位で計画を立てる
確保できそうな勉強時間と使用する教材を元に、1か月単位・1週間単位の計画を考えます。
具体的には、
- 試験日までに何周したいか
- そのためにはどのくらいのペースが必要か
を考えてスケジュールに落とし込んでいきます。
きっちり計画を立てるのは苦手な場合
「1日〇問やるくらいが目安だな」というペースだけは押さえておきます。
そこから大きく外れていないなら良しとして、日々勉強を進めていきます。
時々、全体から見た進捗度合いも確認しましょう
個人的には、きっちり計画を立てるのは苦手派です。(最初は良いけどすぐダレてくる…)
絶対に計画通りに進められない自信があるので、今後やることよりもやったことに目を向けるようにして勉強を続けています。
きっちり計画を立てたい場合
計画は1日単位にはせず、1週間単位でとどめておくのがおすすめです。
予定外のできごとなどで予定が狂うと、一気にやる気が落ちる可能性が。
1週間単位で見て、できない日があっても1週間で帳尻が合えばOKくらいの柔軟さがあった方が継続できます。
やることを手帳に書き出しておいて、できたら消すようにすると計画が目に見えますし、やる気も保ちやすいです
STEP8:計画を見直しつつ勉強を進める
一度立てた計画にこだわりすぎず、勉強しながら修正していきます。
いざやってみると、
- 思っていたより時間がかかる
- 予定外のことが多くて進まなかった
- 意外とまだキャパがある
など、計画を立てるときに考えていなかったことが出てくるはず。
時間がある人なら休日で挽回もできますが、忙しい人の場合は無理して挽回しようとすると生活に支障が出る場合も。
無理して挫折してしまうと元も子もないです。
ちょっとずつでも積み重ねていく方が確実!
【分野別】TOEICのおすすめ教材と勉強法
TOEICのおすすめ教材と勉強法を、以下5つに分けて解説していきます。
個人的には、今のレベルやスコアによって勉強法が大きく変わるとは思いません。
変わるのは、
- 力を入れる場所(Partなど)
- 使うテキストや問題集
です。
なので、計画の立て方の「STEP5:力を入れる場所を決める」で適切な絞り込みをして、あとはコツコツやっていくだけです。
初心者向け
TOEICが初受験でまず600点を目指したいという人であれば、TOEICの概要がわかるテキストを1冊やってみるのがおすすめです。
紙のテキストが良い場合は「はじめて受けるTOEIC-R-L-Rテスト-全パート完全攻略」。
アプリならスタディサプリが初心者にはおすすめです。
元予備校の人気講師・関先生のわかりやすい解説動画付きで、概要や勉強法を学んだり、問題を解いたりできます。
7日間は無料で使えるので、無料期間内に概要と対策の動画を見切ってしまうのも有りかと。
わたし自身は無料体験後、もう少し使いたいと思って有料で使っていました。
体験談を記事にまとめているので、良かったら参考にしてください。→「【体験談】スタディサプリTOEICを忙しい社会人が使って分かったメリット・デメリット」
\7日間無料体験付き/
※いつでも解約可能です
リスニング
リスニングは1問につき以下7ステップで進めます。
使うのは、基本的には公式問題集で良いと思います。
基本を押さえたい場合は「世界一わかりやすい TOEICテストの授業」、
Part3・4を強化したい600点以上のスコアがある人には、「究極のゼミ」がおすすめです。
長文
長文は以下5ステップで進めます。
- 時間を測って問題を解く(答えは見ない)
- 時間を気にせずもう1回解く
- 答え合わせをする
- 精読(単語や文の構造を確認)をする
- 音読する
長文で大事なのは、
- 文の構造(主語と動詞、修飾と被修飾など)をつかみながら読めること
- なるべく時間をかけずに意味が取れること
- 長時間英語を読む持久力があること
この3つかなと思っています。
なので正解した問題であっても精読を丁寧に行うこと、テキストで勉強できなくてもスマホで英語のニュースを読むなどして英語を読む時間を増やすことを心がけてみてください。
使うのは公式問題集で充分です。
1回目に問題を解く時は必ず時間を測りましょう。
公式問題集をすべて解いてしまったら、時間を空けて2回目・3回目と繰り返します。
答えを覚えてしまっていたら、文の意味が取れるか、解答の根拠がはっきり説明できるに注目して読んでみて。
公式問題集以外の問題にも挑戦して数をこなしたい場合のおすすめも紹介します。
▶持ち運びやすい特急シリーズ(初心者向けもあります)
▶設問タイプ別に解き方を学びながら演習したい場合は「究極のゼミ」
▶TOEIC800点以上を目指す、現在700点前後の中級者に
単語
語彙力はTOEICのスコアに大きな影響があると実感しています。
単語帳は1日1ページでも良いので、毎日見るようにしたいです。
英語を見てパッと日本語の意味が答えられるまで、何周も繰り返しましょう。
使うのは「金のフレーズ」が鉄板です。
詳しい勉強法は、「金のフレーズ(金フレ)の使い方をTOEIC920点の私が1から丁寧に解説」の記事で解説しています。
わたし自身、600点~900点を超えるまで単語帳は金フレ1冊しか使っていません。
金のフレーズの単語が難しいと感じる場合は、銀のフレーズという1つ簡単なレベルの単語帳もあります。
文法
文法で大事なのは、なぜその答えになるのかをしっかり理解すること。
闇雲に問題を解くだけではスコアアップしにくいです。
わたしも、解説を読んでわかった気になっているだけの時は伸びず。
自分で説明できるところまで落とし込むようにしてから、スコアアップしました。
苦手意識がある人なら特に、文法だけは公式問題集よりも専用の問題集を使って勉強した方が良い気がします。
というのも、「この問題のパターンならこう考える」という道筋が公式問題集の解説には書いてないんですよね。
例えば、
選択肢に意味の違う名詞が4つ並んでいる→語彙問題だから文脈判断
動詞が4つ並んでいる→語法で判断
みたいに問題によって注目ポイントが変わるんです。
そのパターンを学ぶなら、「究極のゼミ」シリーズがおすすめ。
問題の数をこなしたいなら、「でる1000問」が鉄板です。
難問が多く上級者向けですが、特急シリーズも解説が丁寧でわかりやすく、お世話になった1冊です。
何冊もやる必要はないです。
1冊決めたら、できる限り何回も解きましょう。
さくっと計画を立てて、効率良く勉強しよう
長々と説明してきましたが、大事なのは「やることを絞って、そこに全力集中!」です。
さくっと計画を立てたらあとは迷わず行動しましょう。
TOEICを1回受験するなど、区切りのところまでは続けてみて、うまくいかない場合はまたその時になってから考えます。
自由に時間が使える人に比べて、目標までたどり着く時間はかかるかもしれません。
他人と比べず、昨日までの自分につ1つ1つ上乗せしてくつもりで、積み重ねていきましょうね。
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