ディクテーションのやり方をざっくりじゃなくて、詳しく教えてほしい!
すきま時間ではできないのかな?
この記事ではこんな疑問にお答えします。
わたしが実際にディクテーションをしたノートの写真を付けながら1ステップずつ詳しく解説していくので、やり方がつかみやすいはずです。
ワンオペワーママでもできる、すきま勉強のコツもお伝えします。
時間がないけど少しでもリスニングの勉強をしたい!という方の参考になるよう書いていきますね。
ディクテーションで使うもの
ディクテーションをするには、以下の3つを準備しましょう。
- テキスト付きの音声
- 紙
- ペン(できれば2色以上あると○)
紙とペンはタブレットとタブレット用のペンでも良いです。
タブレットだと、
- 音声とノートどちらもタブレットに入っているので準備や持ち歩きの手間が省ける
- 机がなくても膝に載せられる状態なら勉強できる
というメリットがあります。
パソコンを使う方法もあるので、後ほど詳しく説明します。
ディクテーションの詳しい手順5ステップ
ディクテーションの手順は、以下の通り5ステップです。
- 何も見ず、音声を通して聞く
- 音声を聞きながら、聞き取れた単語を書き出す
- テキストを見て正解を確認する
- テキストを見ながら2~3回聞く
- テキストを見ずに一度聞く
1つずつ解説していきますね。
STEP1:何も見ず、音声を通して聞く
まずは1回、余裕があれば2〜3回音声全体を通して聞いてみます。
6〜7割くらい言っていることがわかればOK。
ですが、内容の理解がいまいちでも、単語やフレーズが聞き取れるなら大丈夫だと個人的には思います。
もし何を言ってるかさっぱり…なら、別の音源にしましょう。
そのまま続けても、あまり書き取りできないと思うので。
STEP2:音声を聞きながら、聞き取れた単語を書き出す
次に、最初から音声を聞きながら、聞き取れた単語を書き出していきます。
ポイントは4つです。
- 一文ずつ音声を止めながら書き取る
- 聞き取れなくても推測できたら書いてOK
- 知らない単語も聞こえた音をそのまま書いてみる
- 聞くのは5回前後
解説していきますね。
一文ずつ音声を止めながら書き取る
短いフレーズや単語ごとに音声を止めるのではなく、一文ずつがおすすめです。
その方が音のつながりや文全体の流れがわかります。
あまり長すぎる文の時は、2つに分けても大丈夫。
覚えていられない!と思うかもしれないですが、何回でも聞き直せるので1回で完璧を求めずにいきましょう。
聞き取れなくても推測できたら書いてOK
また、聞き取れなかったとしても、流れ的にこの単語かな?というように推測できる場合はそれも書いていきましょう。
日本語でも、普段全ての単語を聞き取っている訳ではないと思うんです。
推測して理解する力も、立派な語学力の1つです。
知らない単語も聞こえた音をそのまま書いてみる
聞こえた「音」を書いていくのがディクテーションなので、知らない単語もそのまま書いてOKです。
意味がわからなくても、書き取る段階では気にしなくて良いです。
聞くのは5回前後
何回聞くかは色々な意見があります。
3回という人もいれば、もうこれ以上聞き取れないというところまで何回でもという人も。
わたしの場合は、5回前後が多いです。
回数を増やせば書き取れる量も増えますが、5回聞かないと聞こえない部分はだいぶ弱い部分だと思いますし、時間もかかります。
それなら回数を区切って、書き取れなかった部分の復習に充てた方が良いかなというのがわたしの考え。
個人的には多くても10回までかなと思いますが、自分の納得のいく回数で大丈夫です。
STEP3:テキストを見て正解を確認する
書き取りが終わったら、テキストを見て答え合わせをします。
聞き取れなかった部分は原因がいくつかあります。
- 知らない単語だった
- 音が繋がったり発音が変化したりしていた
- 単語は知っていたけど発音がわからなかった
- 早すぎて聞き取れなかった
できなかった箇所の原因は何なのか、確認しましょう。
知らない単語があったら、わたしは別のノートに書き出すようにしています。
後から復習もしやすいです。
STEP4:テキストを見ながら2~3回聞く
続いて、テキストを見ながら音声を聞きます。
聞き取れなかった単語や音のつながりを確認しながら聞きましょう。
わたしはthe,of,will,thatなどが抜けることが多く、
「あ〜、確かにここ小さくofって言ってるわ」とか、
「ここのthat全然聞こえないじゃん」とか思いながら聞いています。
2〜3回聞いて、音声とテキストがなじんだ感じがあったらOKです。
STEP5:テキストを見ずに一度聞く
最後にテキストを見ずに一度聞いてみましょう。
最初に聞いた時より、聞こえる実感があるはずです。
何言っているの?だった音声が聞こえるようになるのはすごく嬉しい!
すきま時間でディクテーションをするコツ
ディクテーションは書く作業が入るため、すきま時間の勉強は難しいと思っていませんか?
確かに、他のことをしながらのいわゆる「ながら勉強」はできません。
でもすきま時間で行うことは可能です。
ポイントは3つ。
- 場所を選ばずできるようにする
- 一度に全部やらなきゃという思考を捨てる
- 30秒前後の音源を使う
場所を選ばずにできるようにする
場所を選ばずにというのは、
- 机に向かわなくてもできる場所を見つける
- どこでもできるように道具を準備する
この2つの意味があります。
机以外の場所とは、わたしの場合は
- キッチン(立ちながらやる)
- 車の中
が多いです。
自分が長く過ごす場所や、ちょっと時間が空くタイミングで勉強できないか考えてみてください。
どこでもできるようにする工夫は、
- ノートとペンを複数準備しておいて、いつも持ち歩かなくて良いようにする(キッチン用のノート、車用のノート)
- タブレットに全てまとめておいて、タブレット1台あればできるようにする
- スマホでできるようにする
などです。
落ち着いて座って勉強できるタイミングを待っていたらいつまで経っても始められないし、続きません。
今の状況の中でできそうなことを1つずつ取り入れてみましょう。
一度に全部やらなきゃという思考を捨てる
一度ディクテーションを始めたら、1日でその音声の書き取りは全て終わらせなきゃいけないと思っていませんか?
もちろんいっぺんにできるなら、それに越したことはありません。
でも、まとまった時間が取れないなら分割すれば良いんです。
- 時間を区切って、10分でできたところまでとする
- 書き取り・答え合わせ・音声聞きなおしと3ステップに分ける
など、やり方はいくつかあります。
自分がやりやすい方法を探してみましょう。
30秒以内の音源を使う
当たり前ですが、音源が長くなるほどディクテーションにかかる時間も長くなります。
すきま時間がメインの時は、30秒以内の音声がおすすめです。
使いたい音源が長いときは、30秒前後ずつに分割して行います。
もしくは音源すべてではなく、一部だけ抜粋してディクテーションするのでも良いでしょう。
ディクテーションのよくある疑問
ディクテーションをする上でよく聞く疑問にお答えします。
スマホでディクテーションはできる?
スマホで打ち込むのもできなくはないので、気にならない方は良いと思います。
音声も聞けますし、スマホ1台あればどこでもすぐできるのは大きなメリットです。
わたしはちょっと画面が小さいと感じるので、スマホでやるならディクテーションができるアプリを使います。
パソコンでディクテーションはできる?
パソコンでもディクテーションはできます。
パソコンでやる場合は、聞き取れた音声をキーボードで打ち込む形になります。
手書きよりも打ち込んだ方が早く書き取りできるなら、最初からパソコンを使うのもおすすめです。
ディクテーションが終わったら、精読をしよう
ディクテーションが終わったからと言って、「この音声で勉強するのはおしまい。次の音声を探そう」はもったいないです。
ディクテーションはあくまで音の書き取り。やっても内容の理解には繋がらないんです。
だから、書き取った文章の精読をして内容も理解できるようにする必要があります。
リスニング力をつけたいなら、ディクテーション→精読→オーバーラッピング→シャドーイングの順番で1つの素材を使い尽くしましょう。
精読のやり方は、「精読をするメリットと具体的なやり方【実例ノート写真付き】」で解説しています。
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