精読をするメリットと具体的なやり方【実例ノート写真付き】

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精読って言っても、いつも知らない単語を調べただけで終わってるな…
他に何するの?

なんとなく精読をしているだけではもったいないです。精読は、きちんとやれば正しく早く英文を読めるようになる、とても効果的な勉強法です。

この記事では、精読の効果と具体的なやり方を1ステップずつ解説していきます。記事を読めば、単語の意味を調べるだけではない、正しい精読ができるようになります。

わたしが精読をしたときのノートの写真も混じえながら解説するので、実際にどうやるかイメージもつきやすいはず。

精読のやり方をマスターして、英語を読むスキルを上げていきましょう。

目次

精読を行うメリット

精読で得られるメリットは3つあります。

精読

語彙力が強化できる

精読は知らない単語や文法を1つ1つチェックしていくので、語彙力や文法力の強化につながります。

知らない単語があっても、前後の文章や話の流れから意味を推測して読んでいくという方法も。(多読はこのやり方です)

ただ、その読み方だと正解がわからないのがデメリット。

意味をきちんと調べて理解することで、定着もしやすくなります。

文法力が強化できる

知らない単語はないはずなのに、意味が理解できないこともありますよね。

それは文の構造が理解できていないのが理由です。

精読では、主語と動詞、修飾と被修飾など文の構造も丁寧に見ていきます。

わからないところがあればネットやテキストで調べて確認するので、文法力の強化に繋がります。

最初は時間がかかるかもしれませんが、数をこなすにつれていちいち止まって考えてくても、読みながら理解できるようになりますよ。

読むスピードが上がる

語彙力・文法力が強化できて、文の構造が理解できるようになると、結果として文章全体の意味を正しく理解しつつ読むスピードが上がることに繋がります。

なんとなくわかった気になっていた文章も深く理解できますし、パッと読んだ時に意味を取りやすくなるんです。

読める文章量も増えていき、数をこなすとさらにスピードや正確性も上がって…と好循環に。

精読の具体的なやり方5ステップ

ここからは精読のやり方を以下5ステップで解説します。

  1. 1度文章を最後まで読む
  2. 知らない単語をチェックする
  3. 文の構造を意識しながら読む
  4. 引っかかった部分の文法・語法を調べる
  5. もう一度ゆっくり読む

1つずつ詳しく説明していきますね。

1度文章を最後まで読む

まずは文章を1度最後まで読んで、全体に目を通します。

この時は、知らない単語や意味がわからない箇所があっても気にせずに読みます。

あくまで全体を把握するのが目的です。

ただし、あまりにも知らない単語が多かったり、意味が取れないようであれば違う文章にするのをおすすめします。

知らない単語をチェックする

2回目に読むときは、知らない単語をチェックします。

確認するのは、

  • 意味がわからない単語
  • 覚えている意味ではない意味で使われている気がする単語
  • 意味はわかるけど、発音が怪しい単語

これらの単語があったら、マーカーで線を引き、辞書で意味を調べます。

精読
英文はBBC NEWSよりhttps://www.bbc.com/news/technology-63635821

調べる時は、文章中で使われている意味だけではなく、その単語がもつ他の意味にも目を通してメモするようにしています。

がんばって全部の意味を覚える必要はないですが、少しでも触れる回数を増やしたいのが理由です。

意味を調べるとき、わたしはオンライン辞書の「Weblio」をよく使っています。

文の構造を意識しながら読む

3回目は、文の構造を意識しながら読みます。

具体的には、

  • 主語と動詞
  • 修飾と被修飾

を主に確認しています。

精読

わたしは画像の緑のペンのように書きこみながら読んでいます。

主語=S、動詞=Vです。

主語と動詞がパッとわかるようになると読むスピードが上がるので、慣れないうちは1文ずつ確認していきましょう。

また、関係代名詞や前置詞句、形容詞句など、名詞を後ろから修飾しているところは「( )」で括るようにしています。

意味が切れる部分に「/(スラッシュ)」を入れながら読むのも、読みやすくなるのでおすすめです。

引っかかった部分の文法・語法を調べる

文の構造を意識して読んだ時に、これで良いのかな?と引っかかった部分があったら、ネットや文法書で確認します。

ただ、慣れていなかったり、文法用語を覚えていなかったりするとそもそも検索がしにくいです。

そんな時のために文法書を1冊手元に置いておくと、索引や目次を見ながらこれかな?と当たりをつけて調べる→違ったらまた探す、ができるのでおすすめです。

わたしのおすすめの文法書はこの2冊。

▼単なる文法の解説だけではなく、その文法を使う感覚まで教えてくれるこれまでなかった文法書です。

▼この本の前身は「Forest」。高校で使っていた方もいるのでは?学校で使われていることもあり、基本的な文法が網羅されています。

もう一度ゆっくり読む

最後にゆっくりでも良いので通して読みます。

返り読みしなくても文の先頭から理解して読めるか、確認しながら読みます。

引っかかる部分がある場合は、再度そこの単語の意味や構造を確認しましょう。

スムーズに読めたら精読完了です。

うまくできない時の対処法

やってはみたものの、うまくできない、難しくて何をしたら良いかわからない、というときの対処法をご紹介します。

知らない単語が多すぎる場合

一通り読んでみて、知らない単語が多すぎる場合は教材自体を別のものに変えることをおすすめします。

単語の意味を把握することに意識が集中してしまい、読み込んでなじませるまでにかなり時間がかかってしまいます。

あくまで目安ですが、1回に読む文章に6、7個以上知らない単語が出てくる場合は難易度が高すぎたと思ってわたしは違うものに変えます。

(長い文章の場合、全文の中で知らない単語が5個以下ではなく、1回に使う50~100単語くらいの文章の中で、です)

単語の意味は調べたのに、文が理解できない場合

意味のわからない単語はすべて調べたのに、文の意味がよくわからない場合は、

  • イディオムがないか調べる
  • 文の構造を確認する

の2つを考えてみます。

イディオムというのは、”take part in = 参加する”というように2語以上の単語を組み合わせて全く違う意味の言葉になる表現のことをいいます。

これだと、1つの単語の意味を調べただけではわかりませんよね。

動詞とその後に続く単語、両方を打ち込んで検索してみます。

辞書で動詞の意味を調べた時、説明の最後の方にイディオムが載っている場合もあります。

takeで検索すると、最後の方にイディオムがずらっと。

それでも意味がわからない時は、文の構造をもう一度確認してみましょう。

1文が長いと勘違いも起こりやすいです。

  • 主語と動詞の認識は間違っていないか
  • 分詞構文や倒置など、主語と動詞が認識しにくい文法が使われていないか
  • どこからどこまでが名詞を修飾する範囲かの認識が合っているか

などを確認します。

うまくできるか不安がある場合は、日本語訳がある教材を使いましょう。

日本語訳と照らし合わせながら確認ができて安心です。

どうしても理解できない部分がある

いくら考えても理解できない部分が残ってしまう場合もあります。

そんな時におすすめなのは、オンライン英会話の講師に聞いてみること。

オンライン英会話ってスピーキングの練習に使うんじゃないの?

ゆきのん

レッスン外に自分がやった勉強に対する質問にも答えてくれます!

ただ、すべての講師が納得のいく答えをその場で返してくれるとは限りません。

スクールによっても違いますが、英語が話せても十分な文法的な知識を持っていない講師もいるからです。(日本人でも、助詞の「は」と「が」の違いは?など日本語の質問をされてもパッと答えられないですよね)

事前にプロフィールをチェックして、TESOLなど英語を教えるための資格を持っている講師を選ぶのがおすすめです。聞いたけどわかりませんでした、をある程度防げますよ。

すきま時間で精読をするヒント

精読は書き込みをするのが必須の勉強法なので、ながら勉強はしにくいです。

なるべくハードルを低く精読を行うためのヒントをご紹介します。

タブレットを使う

タブレットとタブレット用のペンがあるなら、精読したい文章を写真やスクショに撮っておき、ノートアプリに貼り付けて使うのがおすすめです。

タブレットだと、

  • 膝の上に置いてもできる
  • キッチンのカウンターに置いて立ちながらでもできる

机に向かわなくてもできるのが大きなメリット。

また、マーカーや色ペンなど複数本のペンを準備しなくていいのも良いところです。

使うページを印刷して持ち歩く

紙派の方には、使うページのみを印刷などして持ち歩くのがおすすめ。

手帳などに挟んでおいて、時間ができたらパッと開いて書き込めば良いんです。

精読が終わった後の紙は、残しておきたければノートに貼っても。

印刷の手間はありますが、テキストやノートを持ち歩かなくて良いので荷物にもなりません。

ゆきのん

わたしは、短い文章なら紙に書き写すこともあります。
3分あれば書き写せる!

一度に全部やろうと思わない

まとまった時間が取れないから精読ができない、という思い込みは手放してしまいましょう。

一度に全部できるならそれが最高ではあるんですが、時間が取れたらと思っているとどんどんハードルは上がり、後回しになってしまいます。

1文だけでも進めば良いや、と思ってちょこちょこやっても、ちゃんと終わらせられます。

ゆきのん

何回も文章を見る分、逆に定着しやすいんじゃ?なんてくらいの気持ちで!

精読した文章をコツコツ増やそう

やり方がわかったら、あとは量です!(体育会系っぽいですが)精読した文章が増えれば増えるほど、着実に実力はついてきます。

すぐに効果が出る訳ではないのでもどかしさはあると思いますが、焦らず少しずつ積み上げていきましょう。

リスニング力をつけたい場合は、精読の後オーバーラッピング→シャドーイングをやると効果的です。

オーバーラッピングのやり方は「オーバーラッピングのやり方を丁寧に解説。初心者向けのコツも!」で解説しているので読んでみてください。

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