この記事では、英検準1級に合格したわたしの勉強法や使った教材を体験談として紹介します。
仕事・家事・育児をしながらの勉強だったので、勉強時間は1日せいぜい1時間程度。
それでも約3ヵ月集中して勉強することで結果に繋げられました。
忙しい中で勉強をしている方の参考になれば幸いです。
英検準1級対策に使った教材・サービス
使った教材は全部で4冊です。
二次試験対策として、期間限定でオンライン英会話も利用しました。
過去問
過去問は英検対策には欠かせません!
現状を把握したり、勉強の進み具合を確認したり、模試として使ったりと使える場面はたくさんあります。
わたしは以前購入していた2020年度版を使いましたが、なるべくなら最新版がおすすめ。
解説無しでも良いなら、過去1年分の過去問は英検の公式サイトで公開されています。
単熟語EX
単熟語EXは語彙問題対策にはとっても良い単語帳です。
自信をもっておすすめします。
過去問を分析してよく出てくる単語から並んでいるので、覚えると語彙問題がどんどん解きやすくなってくるんですよね。
最初は選択肢の単語4つすべて知らない…なんて問題も多かったですが、知っている単語がどんどん増えて効果を実感しました
その分、最初がしんどいです。
後になるにつれ単語のレベルは簡単になって、もともと知っている単語も出てくるんですが、最初は1ページに知っている単語が1つもないことも。
でもやった分だけ結果に繋がるのは間違いないので、なんとか粘って何周もするのがおすすめです。
ライティング
ライティング対策の本も1冊あった方が良いです。
英検のライティングは、政治・環境保護・ビジネス・経済・教育などさまざまな分野から出題されています。
ジャンル別に模範解答例が載っていて考えるポイントが学べるほか、背景知識も知れる1冊です。
スピーキング大特訓
スピーキングに自信がなければ、面接の対策本も1冊あると勉強が進めやすいです。
わたしはアプリが使えることに惹かれて「スピーキング大特訓」を選びましたが、結局アプリは使わず…
本だけでもナレーション・Q&Aともに十分対策できました。
オンライン英会話
二次試験対策として、講師全員が日本人の「ワールドトーク」というオンライン英会話を利用しました。
ワールドトークを選んだ理由は以下の2つ。
- 日本人講師なら、英検の受験経験がある人が多いと思った
- 時間がないこともあり、日本語でフィードバックをもらった方が効率が良いと考えた
実際、ワールドトークを選んで満足のいく対策ができたと思っています
詳しいレビューは「【レビュー】ワールドトークで英検対策をしてみた体験談【日本人講師で安心】」の記事で書いているので、そちらも参考にしてください。
英検準1級の実際にやった勉強法【一次試験】
実際にどんな勉強をしていたか、まずは一次試験から紹介します。
おおまかな流れは以下の通りです。
- 過去問を解く
- 苦手を把握し、注力するところを決める
- 決めたところに時間と労力を集中して勉強する
まずは現在地を把握するために過去問を時間通りに解き、採点します。
合格ラインは7割が目安と言われています。
採点結果を見て、どこに注力するかを決めましょう。
時間があればまんべんなく勉強できますが、時間が取れないなら絞るしかありません。
どれも中途半端になってしまうより、労力は集中させた方が結果に繋がりやすいです。
わたしは、語彙問題とライティングに集中することに決めました。
語彙問題とライティングさえやれば合格できる!と言っているYouTube動画も見ました
語彙問題
語彙問題はとにかくひたすら単語帳を覚えました。
単熟語EXは2400語も収録されています。
すべての単語に目を通していくには時間がかかりすぎると思い、300語ずつ覚えていくことに。
単語帳は以下のような流れで使っていました。
- 1ページ分の単語をぐるぐる何周もしながら覚える(例文も目を通す)→できたら次のページへ
- 翌日は前日に覚えた分をさらっと復習+新しい単語を覚える→繰り返して300語まで
- 1ページに戻り、覚えていない単語に付箋を貼りながら300語まで
- 付箋が付いた単語のみ見ながら何周もする→付箋が9割はがれるまで
- 付箋がはがれない単語を書き出して覚える
- ③~⑤を繰り返す
- 負荷が減ってきたら次の300語へ
結局600語までしか目を通せませんでしたが、語彙問題は25問中19問正解できました
ライティング
ライティングの勉強でやったことは3つです。
- 解答例の写経
- キーアイディアの暗記
- 自力で書いて、ChatGPTで添削
「ライティング大特訓」の6章・7章にはジャンル別の解答例が、賛成・反対それぞれ掲載されています。
まずは、その解答例を以下の流れで写経×2周しました。
- 問題のトピックを読んで、賛成・反対どちらの立場が書きやすそうか決める
- 決めた立場の解答例を写経する
- 知らない単語が出てきたら調べて、意味が取れるようにする
- 数回音読
120~150語の分量の感覚がつかめるよう、こちらのサイトの解答用紙を印刷して使っていました
写経が2周目に入ったあたりから、これだけじゃ自力で書けるようにならないと思い、使えそうなフレーズの暗記を始めました。
「ライティング大特訓」の5章を使って、説得力のある強いポイントが挙げられるよう、出てくる例文をノートに書き出し、暗記しました。
1日2~4文くらい暗記して、前日までに覚えた文は音読していました
試験2週間前あたりからは、時間を測って実際に英作文を書く練習をしました。
(単に進みが遅かっただけなので、早く始めるに越したことはないです!)
書いた文章の添削は、ChatGPTを使いました。
ChatGPTには以下の内容を打ち込みます。
- 問題のトピック
- 書いた英作文(Wordなどに打ち込んでコピペ)
- 以上の英文をできるだけ元の状態で、文法的・表現的におかしい箇所を訂正して正しい英文にしてください。語数の目安は120~150語です。理由は必ず2つ必要です。
より簡潔でわかりやすい表現に直してくれて、こういう言い方ができるのかと勉強になりました。
日によって調子の波はある印象でしたが…
添削後の英文はノートに書き写し、間違った箇所の確認や音読をしていました。
採点をしてほしい場合は、以下の指示も合わせて書くとやってくれます。
以上の英文を英検準1級の基準に照らし合わせて、以下の4項目についてそれぞれ100点満点で評価してください。評価は厳しめにしてください。 内容:/100 構成:/100 語彙:/100 文法:/100
英検では各項目4点満点ですが、それだと点数が甘いように感じたので100点満点にしました。
こんな感じで理由も入れて結果が返ってきます。
1つ書くのに30分+添削準備と復習で30分かかるため、毎日はできませんでした。
書いたのは全部で10題未満だったと思います
長文とリスニング
長文とリスニングは時間をかけないと決めていたので、やったことは以下の通り、わずかです。
- 長文は過去問を数題解いて、答え合わせのみ
- リスニングは音声を通勤中に聞き流し
- 模試として、過去問を1回分を通しで解く
もし長文とリスニングにも力を入れて勉強するなら、精読やシャドーイングをやっていたと思います。
やり方は以下の記事を参考にしてください。
▶精読:精読をするメリットと具体的なやり方【実例ノート写真付き】
▶シャドーイング:シャドーイングで効果が出るまでの期間は?効果的なやり方とコツも紹介
英検準1級の実際にやった勉強法【二次試験】
スピーキングの練習はここ数年やっておらず、そもそもどんな問題が出るかもわからないところからのスタートでした。
やったことは以下の3つです。
- 過去問でナレーションを実践練習
- 「スピーキング大特訓」でQ&Aの解答例を暗記する
- オンライン英会話・ワールドトークで模擬面接
1つずつ詳しく説明します。
ナレーション
ナレーションは表現を増やす練習などはせず、とにかく数をこなすようにしました。
実践を重ねた方が、2分という時間の感覚もつかみやすいと思ったからです。
進め方は以下の通り。
- 時間を測って過去問をやってみる
- 解答例を見て、話すべきポイントを掴む
- 解答例を10回くらい音読
- 再度、時間を測ってナレーションしてみる
ナレーションは主に過去問を使いました。
スピーキング大特訓にも例題はたくさんありましたが、解答例がけっこう高度で、絵には直接書いていない内容を想像して話すことも多く、難しかったです。
過去問の方が絵に忠実で、書いてあることをそのまま言えば良い解答例で、やりやすいと判断しました。
Q&A
「スピーキング大特訓」の4章・長文練習には、よく出題されるテーマのQ&Aがまとめられています。
そのQ&Aを1日2~4題くらいずつ暗記しました。
ただ、中には明らかに自分の考えとは合わない解答例もあります。
自分の答えを作りたい場合は、ChatGPTの出番です。以下3パターンの使い方をしていました。
- 英語で解答を作り、添削してもらう
- 日本語で解答を作り、英訳してもらう
- 何も思い浮かばない場合は質問をそのままChatGPTに投げ、答えの中から良さそうな部分を抜粋
できた解答例は付箋に書き写し、スピーキング大特訓のページに貼って暗記しました。
暗記で2周した後、解答例と一致しなくてもそれっぽいことが言えたらOKとして3周目をしました
自分で答えを作るときは、「PREP法」を意識していました。
PREP法とは、わかりやすい説明をするための話の構成モデルです。
- P (Point):結論・主張を伝える
- R (Reason):理由を述べる
- E (Example):具体例を出す
- P (Point):もう一度結論・主張を伝える
これに沿って話せれば、4文で解答できます!
具体例が出てこない場合は、2つ目の理由を述べる場合も。
すべての問題でこんなにきれいには話せませんでしたが、PREP法を意識することで話しやすくはなりました。
模擬面接【オンライン英会話・ワールドトーク】
事前に模擬面接をしたいですと伝えておき、本番と同様の流れで実践練習を重ねました。
受講回数は6回です。
以下のようなフィードバックをもらえたので、メモして実践できるようにしました。
- 文法のミス
- 発音のミス
- 言いたかったけど言えなかった表現
お恥ずかしい話、increaseをずっと「インクリーズ」と濁って発音していて。指摘されて初めて「インクリース」が正解だと知りました。
Q&Aの質問が聞き取れるかが不安だったのですが、練習をできて少し安心できました。
本番にどんな試験官に当たるか次第のところもありますが…
また、テキストには載っていない最初のスモールトークや自己紹介も練習させてもらい、より安心感を積み重ねられました。
詳しいレッスン内容は「【レビュー】ワールドトークで英検対策をしてみた体験談【日本人講師で安心】」の記事で書いているので、良かったら参考にしてください。
いつ勉強していたか
わたしが勉強していたのは主に以下の時間です。
- 朝(5時~6時くらい)
- 通勤中
- 会社の駐車場についてから始業時間直前まで車の中で
- 昼休み
- 週末のみ夜、寝かしつけ後
それぞれの時間に何をやるかも固定しておきました。
- 朝:ライティングと余裕があれば単語リスト
- 通勤中:リスニング音源聞き流し
- 始業時間前:単語
- 昼休み:印刷した長文をこっそり読む、ニュースを読む
しっかり勉強時間が取りたいと思って、試験直前は夫にお願いして2時間くらいカフェに外出させてもらったり、有休をとって家で勉強したりした日もありました。
苦労した点と工夫
特に大変だったのは3つです。
- 子どもも早起きしてしまい、勉強時間が取れない
- ライティングはそもそも背景知識も語彙力もない
- スピーキングが苦手すぎる
1番は、勉強時間の確保でした。
子どもが一緒に起きてしまう日が続くとさすがにイライラして、子どもに当たってしまったことも…(反省)
子どもにチーズや果物をあげたり、YouTubeを見せたり気を逸らしながら、何とか少しでも勉強しようと試みました。
子どもとのことは色々迷いはありますが、その時々で考えつつやってくしかないのかなと思います
ライティングとスピーキングに関しては練習不足からくる不安だったので、考えたところで解決しません。
不安を行動の原動力に変えて、限られた時間内で集中して質の高い勉強をするよう心掛けました。
これから英検準1級を受験される方へ
忙しい中で勉強するなら、やることを絞って労力を集中させるのが1番大事だと思います。
1日何時間も勉強している人と比べて落ち込むこともあるかもしれませんが、比較したところでどうしようもありません。
今の状況の中でやれることを見つけていくしかないんです。
良い結果が出るよう、応援しています!
困ったことや疑問があれば、お気軽にご連絡ください!
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